2007年11月16日金曜日

エコビレッジ訪問記フランス2

敷地内を歩いていると、畑の中心にそびえるピラミッドが目をひいた。金属のパイプを組み合わせたもので高さ7~8メートルはあるだろうか。せっせと草むしりをしているウーファーたちに尋ねたところ、バイオダイナミック農法に関するものらしい。シュタイナーが提唱したこの農法、月の満ち欠けや風や水など自然のエネルギーを最大限に活かして作物を育てる方法として知られている。畑はきれいに手入れされており、作物はどれも立派な生長ぶりだ。野菜の間に植えられているカラフルな花の色は、作物にパワーを与えるのだと説明された。残念ながらこの技術について詳しく質問する機会はなかった。

ここでは野菜のほかに120種類のハーブ栽培に力を入れている。ショップでオイコスというオリジナルブランドのハーブティーやハーブオイルなどの化粧品を販売していた。案内してくれたソニアが「ビールは冷蔵庫から勝手にとってね。お金はそのビンに入れてくれればいいから。わたしは夕食の手伝いに行ってくるわね」と言って出て行った。

ダイニング前の中庭がにぎやかになってきた。のんびりくつろぐ人。ギターを弾く人。住民なのかビジターなのかはわからない。何人かと軽く挨拶をしていると夕食の鐘がなった。わたしもお腹がぺこぺこだ。

ベ ジタリアンのオランダ料理にあまり期待はできないだろうと、高をくくっていたわたしは、テーブルに並ぶ色とりどりの料理を見た瞬間、自分の偏見を反省した。 この日の晩はキュウリのマリネ、ライスのサラダ、麩のカツにアーモンドソース。生野菜のサラダ。ホームメードの小麦パンとベリーのジャムにアップルパイの デザート。お味も見事なものだった。

0 件のコメント: