
利潤追求のような使命もなく、契約やヒエラルキーもないグループでは、コミュニケーションや意思決定システムがとても重要になってくる。エコ・ビレッジを運営していくためのキーだと言っても過言ではないだろう。
しかし、経験豊かなヨーロッパ人だって、人間関係や合意形成の難しさは基本的にはそう変わらないようだ。コミュニティの住民はみな「トライ・アンド・エラー(試行錯誤)」だと強調する。
もちろん、国によって集団によって、スタ イルはかなり異なる。住民の中にはいわゆるヒッピーや運動家タイプもいるが、「よりよい子育て環境」や「安全で美しい住処」を求めてやってきた「ごく普通の人びと」もたくさんいる。
独断だが、ドイツやオランダのコミュニティと比べて、イギリス人のグループはルールを嫌い、フレキシブルで自由な関係性を求める傾向が強いと感じた。集団運営のために一定のコミットメントが必要だということは了解事項でも、あまり強固な関係性は敬遠されるようだ。
ごく普通の人びとがプライバシーと共同生活のバランスをとりながら、より合理的で安心快適な生活のために集まって住むことを求めている。できるだけ多くの人が参加できるためには、間口は広く敷居は低いほうがよい。たくさん集まれば環境面、経済面のスケールメリットも大きい。日本でも、おそらくこのタイプが好まれるだろうと予想される。
しかし、どんなスタイルのコミュニティを営むにしても、十分なコミュニケーションや主体的な参加が不可欠であることを忘れてはいけない。他人任せの住民がおいしいところだけ求めて集まっても、結局長続きしないだろうから。
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