2007年11月16日金曜日

エコビレッジ訪問記ドイツ1

シーベンリンデンは北ドイツ(ハノーヴァーとベルリンの中間地点)にあるエコビレッジ。
ドイツでは大規模な民間住宅開発は法制度上難しく、一般住民や政治家の理解を得、公式に認可を受けるまでに何年も費やした。
97年に23Haの土地を購入、エコビレッジとしてスタートしている。(現在までに44Haに拡張)

また村全体の計画・設計には内部だけではなく多くの専門家や既存のエコビレッジ住民、役人、学生などが参加し意見を交わすなかで進められ、コアメンバーは建物の建設を始めるまでに四季を通して現地を観察、実験を重ねたという。

今回は、スコットランドの研修で知り合ったエリカを尋ねてやってきた。
11月で天気も悪いせいか、バスの乗客は私ひとりだった。エリカがバス停まで私を迎えにきてくれた。敷地の門までは歩いて5分くらいだったが、そこからコモンハウスまではまだ少し歩く。木々の間からいくつかの建物とキャラバン郡が見えた。

彼女の話ではここの住民は大人70名、子ども30名の計100人。住民の中にはエリカ一家のように、キャラバンに10年近く住んでいる人たちもいる。もうすぐ新しい家に引っ越すのだと嬉しそうに話してくれた。約14ヶ月に渡る建設を経て、いよいよの俊工、入居らしい。

住宅建築に興味があると言うと、早速工事中の建物を見せてくれることになった。3階建て、住宅およびオフィス、共同のキッチンやダイニング、バスルームがある。木材、レンガ、藁、土、石など天然の素材を駆使し、熱効率を追及したデザインだとエリカのパートナー、スベンが自慢するふうでもなく説明してくれた。資材はすべて現地調達、製材から自分たちでしたというから、そのこだわりは相当なものだろう。

私も石を運んだり、砂を均したり、単純作業だけ手伝わせてもらった。とても丁寧な仕
事をしているのがよくわかる。過去には3階建てのストローベールハウスを、電気を一切使わず建てたという。「あれはちょっとやり過ぎって感じだけどね」エリカは冗談っぽく言ったが、まったくクレイジーな話だ。

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