
客室(35室)の他に図書室、談話室、瞑想ルームやアトリエまであり、夏はビジターのために絵画や彫刻、陶芸、ヨガなどのワークショップを無料で提供している。ビジター宿泊は1泊35~45ユーロ。夏のハイシーズンには300人近いビジターが訪れ、キャンピングカーやティーピー(インデアン風のテント)も利用するという。
敷 地内では基本的にタバコ、携帯電話は禁止。携帯を持ち歩いていると自然や人とのコミュニケーションに集中できないからというソニアの説明は多いに説得力が あると思った。この小さな大発明のおかげで日頃どれだけ気持ちを乱されていることか。手放せばよいもののそれもできないと来ている。それどころか持ってい ないと不安すら覚える。禁止と聞いて安心してやめられるなんて情けないけれど、そのくらいの意志を持って日々の暮らしに意識を集中しようという、ここのや り方に好感をもった。
エコロニーは大人15人子ども3人の住民の他に、外部のサポートメンバー7人で成り立っている。衣食住に関するコミュニティの運営は住民メンバーのほかに年間約150人のウーファー(ボランティア)が支えている。住人および主要メンバーはみなオランダ人だが、ボランティアはヨーロッパ各地からやってくる人びとだ。
ウーファーは、主に農家などで一定時間の労働を提供する代わりに無料で食住を与えられる制度で、ヨーロッパの若者には人気がある。これを利用して、酪農などの体験を積みながらあちこちの美しい田舎暮らしを楽しんでいる者もいる。もっともここでは最低2週間、1日8時間、週40時間の労働が条件というから、遊び気分では辛いだろう。料理や菜園の手入れなどスタッフの指示でいくつかグループに割り振られ、鐘とともに作業に出て行った。なかなか勤勉で統制のとれたな組織運営の様子が伺える。
ど うりで建物もガーデンも清潔で美しく管理されているわけだ。鐘と同時に始業する彼らの働きぶりにはいささか堅苦しい印象もないではないが、これくらいの縛 りがないとウーファーもただの居候となる危険性がある。「気がついたらボランティアは飲んだり歌ったり。こっちはそんなボランティアのご飯ばかり作ってい て肝心の仕事は一向に進まない」と嘆いてる別のコミュニティの話も聞いたことがある。
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